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スーダンに入って1週間。
北から南へと駆け抜け、エチオピアへ向かう日がやって来た。

6時、眠すぎる目をこすりながらバスターミナル集合。
国境行きのバス待ちの人と、運転手や荷物積み込みのスタッフを見て思った。
ここはもはやスーダンじゃない。
同じ黒人であるにもかかわらず、明らかにスーダンで出会ってきた人達と雰囲気が違う。

何が違うかってのを言葉で説明するのは難しいけど、端的に言うなれば
男子はチャラ男っぽい格好の人が多く、女子はセクスィーな感じの人が多い。

いや、見た目なんかはどうでもいい。
人間大事なのは中身や、うん(^ー^*)
いや、大人な対応やなコレ。

9時半、散々待たされた挙句にバスターミナル出発。
って荷物の積み込みにどんだけ時間かかるねん!!!
仕事の要領悪過ぎじゃい(;´д`)

そんな憤りも抑えつつ、バスは進む。
砂漠地帯から緑の多い地帯へと景色は移り変わり、また違う国に向かうという意識も強くなる。
そんな感慨に浸りながら、ウトウトしながらバスは、、、すすまねー!!!
調子が悪いんかクッソ遅い&何回もストップで全くもって前にすすまねーーー!!!
整備もロクにしてないんかいっ(;´д`)

結局時間かかりまくって、21時にスーダン側国境の街メテマに到着。
如何にも虫がいそうな独房みたいな宿で、殺虫剤とビニールシートと蚊取り線香焚いて完全防備で就寝。

今思えばこのあたりで既に、イライラ虫は静かに頭角を現し始めとったんやろう。


次の日、昨日国境越え出来んかった分を取りかえすべく、夜明けとともに起き出す。
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シャイハーヴ(甘いミルクティー)とドーナツの朝ご飯でほっこりして、国境へ。
特に問題なく出国・入国を終えて、エチオピア入国。

エジプト南部から我慢してきたビール、ついに解禁!!!
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ぷっはぁあああ(・∀・)=3

昨日の疲れと憤りをビールでチャラにしたつもりで、さぁ前に進むぞ!!!
エエ気分でミニバス乗り場へ行き、ゴンダール行きの値段を尋ねると「70ブル」とのこと。
相場くらいやしいいね、と乗り込んで人が集まるのを待つ。

この日は朝から関節が痛くて体がダルく、ウトウトしとったところ。。。
何やら言い争うような声が聞こえる。。。
目を覚まして事情を聞くと、なんと荷物代で300ブル/4人分の請求をしてきとるとのこと!!!

待てと。
一回落ち着いて計算してみろと。
人:70ブル、荷物:75ブルってどう考えてもおかしいやろうと。
うちらの価値は荷物以下かーいヽ(`Д´)ノ
んでそんな料金が必要なら、はじめっから言うべきやろうと。

もちろん猛抗議。
だけど向こうも一歩も譲らず。

んで無視し続けとると。
車の屋根の上の荷物置きに置いてあった荷物を、放り投げて下ろしやがった!!!
客の荷物なんやと思とるねんっヽ(`Д´)ノ
放り投げられた荷物以下の価値のあたしらて一体。。。

ちょっと大人になって、人は見た目じゃなくて中身やって自分を押し殺して
値段交渉しとった自分がアホらしくなった。
んで、気付いたら、、右手の中指が勝手にチョリーンて立っておりました。
世界を旅する中でも初体験。ここエチオピアにて。

元々こういう理不尽なぼったくりには、誰よりも率先してキレるタイプやったけど。。。
ここでイライラ虫の素質が完全に開花☆

以上。良い子は絶対に真似したらあかん(!)正しい中指の使い方( >艸<)


☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆情報ノート(2012.9.23時点)☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

◎スーダン・エチオピア国境の両替
 エチオピア側でスーダンポンドをエチオピアブルに交換しようとすると
 1スーダンポンド=3ブル。(公定レートは1スーダンポンド=4ブル)
 かなり悪いが、スーダンで1US$=6スーダンポンドの闇両替をしていたため損にはならず。
 銀行の隣のWESTAN UNIONの看板の掛かった両替所で、そのレートで交換した。
 スーダン側では1スーダンポンド=3.8ブルと持ちかけて来た闇両替商っぽい人がおったから
 そっちで交換する方がレートがよいかも。
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2012.10.30 
スーダンのバス移動はなかなかに快適や。
なぜなら中国製のでっかいバスやから!!
でも朝食出るって聞いとったのに、出てきたのはキャラメル2個と冷えた泥水。笑

と言うんも、スーダンは経済・軍事的に中国との関係が深いらしい。
首都ハルツームも、そういう影響を受けてか如何にもダウンタウンな雰囲気の雑然とした小さい商店が並ぶ一方で
まだ新しい感じのショッピングモールがあったりする、不思議な空気の街やった。
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フルーツ山盛り。
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フルーツジュース屋さんも多くて、朝にキューっと1杯がうまし☆

あと、友達に教えてもらったお店にて、、、
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カスタードプリンが激ウマやった件。


ここでふとしたきっかけからスーダンで医療活動をしとる団体に連絡が取れ、現状を見せてもらえることになった。
それがNPO法人ロシナンテス
主な活動とかはHPに詳しく書いてある。

可能であれば、実際の母子医療保健活動を見せてもらえたらなーなんて考えてダメもとでお願いしてみたんやけど
それは受け入れ側の状況も許さずで。。。
設立の資金援助をしたという、病院の見学をさせてもらえることになった。

幸いあたしは今までの旅中も病院にお世話になることはなく、海外の病院を見るのは初めて。
一体どんな状況なんやろうってドキドキ。

病院自体は日本で言う古い田舎の病院って感じ。
酸素の配管やらの設備はイマイチ整備されてないけど、一通りのことが出来そうな救急初療室があった。
血液系の感染症で運ばれてくる人も多いらしく、ちゃんとHIV・HBV・HCVの検査もするらしい。
手術室や、なんと移植ユニットなんかもあった!!

事務所に帰ってからは村の方でやっとる母子保健の活動の話も聞くことが出来た。
元々おる村落助産師さん達の存在を村に根付かせる方法、母親教室のワークショップ、こどもの栄養管理のほか
清潔な水が得られるような、水施設の管理とか
女子の識字率を上げるためにも、学校教育が受けれる体制から作ることからも活動してはるんやと。
ただやっぱり元々ある文化を尊重しながら、尚且つ自分たちが撤退してもその活動の成果が残るようにしていくのは
かなり時間がかかるし、難しいう部分もあるとのことやった。

たまたまタイミングが良くて、今実際に活動をされとる看護師さんから生の話を聞くことが出来てありがたかった♡
ロシナンテスのみなさま、ありがとうございましたm(・∀・)m

今は無理でも、いつか海外の医療活動に携われたらなーと目論むハルツームの夜であった。

2012.10.28 
カリマの街から出ると、そこは一面の砂漠の世界
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そんな中をタクシーとっ捕まえて進む。

向かった先は見所って言われる「El Kururu」ていう場所。
タクシーのおっちゃんが停まってくれた先には祠がポツン。。。
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え!??これ!??が見所っ(゚д゚lll)!??

いや、よくよく見ると祠には鍵がかかっとる。。。
気付いたら学校帰りらしきこども達がいっぱい集まってきて、口々に言う。
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「鍵はあっちだよーーー!!」

こども達に連れられて民家に行き、鍵を持ったおっちゃんを発見。
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中に潜入すると、、、王の墓!!
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乾燥地帯やからか思った以上に、色味も絵もキレイに残る壁画☆

スフィンクスにミイラに、神様にヒエログリフ。
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エジプトの文化がここまで広がっとったことが伺える。
いやーこれはすごい。

てかさ、てかさ、、リアルドラクエみたいで楽しかった( ´艸`)


スーダン唯一の見所(?)世界遺産ジェベルバルカルのピラミッドへ♪
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エジプトのピラミッドに比べると、小さくて鋭角な三角形なのが特徴。

ピラミッド自体はスーダンの中のほかの場所にもあるみたいやけど、ここのが一番崩れてないみたい。
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なんちゃことないけど、なんか好き。

夕暮れ時にも再び訪れ、ジェベルバルカルの山の上から夕日を眺める。
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なんもなくて穏やかで、のんびりした空気。

なんかもっとゆっくりここおりたいなぁ。。。
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そんな感傷的な気持ちを持ちつつ、でも前に進まなな。。。

この心残りが、またここに呼んでくれるんやと信じて。


☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆情報ノート(2012.9.20時点)☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

◎El Kururu観光
 タクシー(カリマ・クルル往復)40ポンド/台(4人でシェア)、片道30分弱
 帰りの足がなくなるから、待ってもらうほうがベター。
 鍵を探したりすると停車は1時間弱くらいになると思うので、それを踏まえて交渉すると良いかと。
 
 入場料:30ポンド
 地下の遺跡(墓)は2個あり。
 鍵が閉まっており、地元の子供たちに聞きながら鍵のありかを探した。

2012.10.27 
ワディ・ハルファからドンゴラへの道のり。
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なーーーんにもない砂漠の中に、1本通る道。

ぽつんと現れたガソリンスタンド。
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うわぁあああ、絶景( ´ ▽ ` )
なんか違う国に着たんやなぁ、って実感。

ドンゴラを経て辿り着いたカリマ。
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ロバシャ(ろば+馬車)が似合う様なのんびりな街並み。

イスラム服着たおっさん達。
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あたしの姿を見つけると、「おーーーこっち来て座れ!」と。
チャイニーズか?
今日はどっから来たんや?
カリマはどうや?

スーダンににおる間、どこに行っても「まあまあ、まず座って!」みたいなことが多かった。
おもてなしの心と、のんびりなペースのスーダンを表す一コマ。
この空気感、たまらんです(*´ω`*)


ご飯もお肉系の料理いろいろあって、旨いしね。
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この写真右下の、オクラのトマト煮絶品やったーーー♪
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おばちゃんの淹れてくれるアラビックコーヒーで、1日を〆。
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なんか急いで南下していくのを惜しく感じるくらい、穏やかな気持ちにさせてくれるスーダン。
いいなぁ。ほっこりするなぁ。好きやなぁ。


おまけ☆
コーヒー牛乳ちゃうから。
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これ、冷えた泥水。
地元のみなさんは旨そうにごくごく飲んどったけど、あたしにゃ無理ざんした!!


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◎スーダン国内での両替
 スーダンでは闇両替が存在し、公定レートよりかなりいいレートで換えてもらえる。
 ・ワディハルファ 1US$=5.8SDG(小額札でも同レート)
  レジストレーションオフィスの前辺りで両替出来た。
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  この看板のところが目印。 

 ・ハルツーム 1US$=6SDG(100US$札の場合のみ)
  金の製品を売るゴールドスークの東側の通り、Al Kabirモスクの前あたりでこのレートで換えてくれる人がいた。
  他の場所では5.5くらいから始まり、5.9までが限界だった。


◎外国人滞在登録について
 到着後3日以内に手続きが必要。
 各街にあるレジストレーションオフィスで出来るとのこと。
 場所は警察署で聞けば教えてくれる。
 ビザの半分くらいのサイズの青いシールがパスポートに貼られればOK。
 私と一緒やった友人が別の場所でしたので、料金や必要なものを参考までに。
 
 ・ワディハルファ
  料金:231ポンド
  必要なもの:パスポートコピー(顔写真部分、ビザ部分)各1枚、写真1枚。
  コピーはレジストレーションオフィスの外のコピー屋で0.5ポンド/枚で出来る。
  パーミットは取り上げられてしまった。
 
 ・ドンゴラ
  料金:205ポンド
  必要なもの:パスポートコピー(顔写真部分、ビザ部分)・パーミットコピー 各1枚、写真2枚。
  コピーはレジストレーションオフィス内で出来る。たぶん無料。
  パーミットは返してもらえる。
 
 その後も滞在する各都市の警察署にて、登録が必要。
 (名前やパスポートNo・職業などを紙に書いて管理しとる様やった。)
 そこでもらった用紙が、宿に泊まる時に必要になることあり。
 カリマでは上記の通りしたが、ハルツームの警察署では不要と言われ紙もなかったが問題なく宿には泊まれた。

 私はパーミットもないままやったけど、特に困る場面はなかった。


◎移動情報
・ワディハルファ→ドンゴラ
 乗合タクシー 60ポンド 約6時間

・ドンゴラ→カリマ
 乗合タクシー 25ポンド 約2.5時間

2012.10.21